土壌学
これまで長い間、地殻を構成する深い地層を研究する地質学の陰に隠れてきましたが、土壌学は植物栽培のための土壌や適性を取り扱うものであり、ブドウ樹の根が生育できる表土を探る上でとても重要な学問です。
私たちのテロワールに関する知識をより深め、クリュの個性や特徴を尊重する最適な方法を探るため、私たちは徹底した土壌学調査を行い、シャトー・パルメの各区画を細かく調べました。この調査は2001年、キース・ファン・リューヴェン氏の下、土壌学専門家のアラン・モニモー氏の協力を得て、ボルドーのENITA(国立農業技術学校)が1年かけて行ったものです。
調査によって土壌の特性を分布図にまとめ、ブドウ栽培の可能性のある土地を詳細に分析することができました。 400ヶ所の地点で1m~2mのボーリングを行い、様々な土壌の特徴が明らかになりました。その主なものは次の通りです。
- 小石の上に砂利混じりの砂地層
- 石灰質の粘土の上に砂利混じりの砂地層
- 砂混じりの砂利の上に砂混じりの砂利層
- 堆積岩系粘土の上に砂混じりの砂利層
- 砂混じりの粘土の上に砂混じりの砂利層
土壌の断面観察、根の張り具合の調査、様々な物理・化学分析、地形学的状況、ブドウ樹の生育状態などの調査を実施しました。こうした調査項目は水や鉱物質の供給の条件を知る上で非常に重要な要因です。なお、以前から、水の供給を抑えることがワインの質を左右する重要な一つの要因だということがわかっています。
こうした詳細データに基づき、各ブドウ畑に最適な方法で、より細かな栽培管理を行うことが可能となりました。そして例えば下記の事項についての技術を選ぶにあたり、より正確な判断が下せるようになったのです。
- 水の浄化と排水
- 植付け前の区画準備
- 木と接木の台木の選択
- 土壌改良剤、肥料
- ブドウの熟成度を評価する抜取測定場所の選択
- ブドウ摘み取り計画の策定
こうした土壌学的調査、そしてブドウ樹の生育状況の判定を含むブドウ栽培状態の評価が、ブドウ畑の管理とテロワールの価値の維持にとって欠かすことのできない恒久手段となりました。パルメでは、こうした手段を、テロワールをよりよく表現した、本物のワインを作りのため、役立ていきます。